フェアウエイゴルフと言えばScottyCameronコレクションです。
このパターは1999年11月、タイガーウッドに最初に渡された1本GSSです。(売り物ではありません)今のパターとはプラグの削りが1ミリほど中心からずらしていますので詳しい人は良く知っています。パターを作り始めたときから日本人の考え方に大変興味を持っていました。現在のスコッティーのパターには日本人のアドバイスが大変生かされているのです。(私の意見も使ってくれています)
隣のパターは、溶接してロングネックになっています。丁度ラスベガスインビテショナルの時に話題になって修正されてタイガーがこだわった長さのネックになっています。(材料SSS)此れはツアープロ用に作ったパターなのですが、レッドドットが少し小さいです。タイガーと同じサイズのチェリードットを使う事をわざと区別しているのです。しかし本当に綺麗な仕事をします。ツアープロも絶賛するはずです。
実際に打ってみると他のパターと音と感じが違います。抽象的な”感じ”の判別は文章化できませんが、プレイヤーの研ぎ澄まされた感覚ではその違いにこだわりを持っています。
マークオメラからWilsonTPAのパターを譲りうけた事があります。その時タイガーが譲ってほしいと言っていたPingアンサー2を見せてもらいましたが、同じ金型を使ったものでも全く違う感覚があることに気がつきました。なぜだろうと考えていたのですが、その数年後にPINGの工場見学をする機会があって理由がわかりました。
鋳造金属の冷却速度がコントロールされていなかったのです。冬に野外で自然冷却されたものと夏に自然冷却された物。金属内部のストレスの残り方が異なるために、金属の音さえ変わってくるのだと気がつきました。
パターの感覚にこだわって、いいパターを探したいと思います。